腐印注意

腐印の 映画 アニメ BL 雑記。おもにネタバレありです。

「女性向けアニメ」

って、全体から見たら少ないよな、とは常々思っているのですが、なんかな、女性はあまり、アニメとか見ないのか? ジャンプ系だけか? と首をひねりつつ、それでも、毎期いくつかは、少女マンガ系、BL系、ネオロマ系のどれかがひっそりとはあり、わたし、あまり合わないんだよな、と思いつつも一応、チェックはいれるんですが、今期はですね、「DIABOLIK LOVERS MORE,BLOOD」「スタミュ」「Dance with Devils」あたりがそれにあたると思うんですけど、そのうちふたつがミュージカル仕立てになっている(笑)
いや「スタミュ」はさ、そのものズバリ、ミュージカルの話だから仕方がないんだが、「Dance with Devils」って、いわゆるネオロマじゃないのか? てか、吸血鬼、流行ってるの? と?が連発です。それでもなんとか「Dance with Devils」のほうは物語を追えるんですが、「DIABOLIK LOVERS〜」にいたっては、ナニが起こっているのかもよくわからない……。毎回いろんな人に罵倒され血を吸われて終わる……マニアックすぎてイミフメイなのでちょっと調べてみたら、「DIABOLIK LOVERS」はゲームなんですけど、それだけでなく、シチュエーションCDなるものがうなるほど出ていまして。。。それもけっこうな枚数で、これを全部おさえておかないと、ストーリーを理解できないってこと?
と、ゆるい笑い。。。「ドS吸血恋愛ADV」なんてジャンルがいつのまにできていたんだろうか。いや、これはもう、一見さんお断りのアニメですね、とさっくりリタイヤ。

で「Dance with Devils」のほうもね、前半、後半と唐突にミュージカルシーンとかあるんですけど、どうもエイベックスとかと作っているようで、はじめから音楽ありきか、そうか、とぬるい笑い。絵は、けっこう好みなので、うーん、最後まで見ると思いますが。
終わりのセラフ」も、一応女子向けなのかと思うんですが、こっちは、本当にミュージカルの宣伝が合間にはいります。というか、舞台の宣伝のために第二部が作られたの? どうしたの、この舞台流行り(笑)

いや、「テニスの王子様」のミュージカルが大当たりして、その後「薄桜鬼」とか、ちょいちょい舞台になっていたのは知っているのですが……とうとう、アニメにミュージカルを逆輸入なのか? それとも、当たったらミュージカルにするつもりで、はじめから歌と踊りの場面をいれておこう! 一石二鳥! ということなのか? 正直、、、アニオタとしてこの流れはツライ(笑)
もともとミュージカル自体がちょっと苦手なんだが、それでもさ、「シカゴ」とか「ショーガール」みたいな本格的なやつを見るならまだしも……ふつう、物語を追っているときに唐突にアニメのキャラクターが歌って踊り出したら、きょとんを通り越して「はぁ?」となりますよ。流し見していてさえ若干いらっとしているのに、まかりまちがってちょっとおもしろいアニメだったりしたら、腹が立ってくるかも……その分の尺を物語にまわせよ、となる(笑)
ミュージカルって、踊りや、歌そのものに、物語以上の価値があるからこそ、こう、相乗効果で全体が面白いものになるのであってだな(笑) よっぽど上手にやらないと、単にダサいだけ、っていう……笑えればまだしも、笑うことさえできないシラけた感じになったら目もあてられないじゃないですか。
まあ、生身の人を相手にしたときのような、どうしようもないいたたまれなさまでは、アニメには感じないので、さくっと早送りしておけばいい話なんだろう、が……。
うはー、マイッタなー。私、映画やアニメ、ドラマでも、人の声のはいったBGMが流れるのさえちょっと苦痛なところがあるんですよねー。エンディングにタイアップでJPOPとかもってこられると、映画とか、格が下がる感じさえしちゃうんだけど……。
ま、まあ、ノイタミナとかでやられたわけじゃないしな。
うん、しずかにやり過ごすことにします。

そういや、今期は「K」のつづきも放送されているんですが、あれは……女子向け? なの?
なんかでだしずっと、音楽にのって戦いのシーンが展開しましたが……あれも、見ようによってはミュージックビデオみたいだよなぁ。すーごい色鮮やかで、作画がきれいでびっくりしたんだけど、だからといって、ただの背景の車をあんなに美しく描写してみせる必要ってあるんだろうか、と若干の「?」感。そして、戦闘シーンもこう、ふわふわしていてあまりかっこよくないんだよな……。で、あいかわらずあまり話が進まないっていう(笑) なんかこう、バランス悪いな、と、一期につづいてまたしても。あれだけの手間と技術で作っていて、あの話運びのヘタさってなんなんだろうか? 元ネタはゲームなのかと思っていたら、ふつうにオリジナルアニメで、ちょっと衝撃。一期、自分ではちゃんと見ていたつもりなんだけど、全然ストーリーがはいってこなかったんだよなぁ……。人の多さとかいくつかのチームにわかれているところとか、「デュラララ!」っぽいんですが、もっとわかりにくい。こう、あまりキャラクターの目指している目的とかがわからんくてですね……最後までみればわかるのかと思っていたらそれもなく、というか、知らない間に劇場版とか出ていて、なんですか、それを見ないと二期も結局理解できないとかなんですか? と困惑です。
てか、これも舞台になってる……。
もう、最近の女子向けアニメは舞台がセットなの? そうなの?

しかし、あれね、こういうある種ジャンル的なものばかり見ていると、「ノラガミ」とか見てほっとします……セオリー通り、丁寧に作ってある、というだけでもう、安心するっていうか、よくできてるよなぁ、と二期の初回を見て、あらためて思いました。
ヤングブラックジャック」とかも、手塚先生の絵とのあまりの違いように、はじめは(*ロ*;) となりましたが、内容は、ちゃんと原作のテーマを引き継いだものになっていたので、「アリだな」となりました。
もちろん、原作とくらべるようなアレではないですけども、こういう新しい試みがあってもいいんじゃない? とは。深夜とかにやらないで、こどもが見られる時間帯にやってもいいような気もするんだけどなぁ……。

女性向けマンガには名作がたくさんあるのに、アニメになった途端数が激減するのはなぜなんだろう、と考えてみたら、女性向けマンガってドラマになっちゃってるんだ、ということに気がつきました。そうなんだよな、よしながふみとか水城せとなとか、ドラマ化なんだよねー。いや、「西洋骨董洋菓子店」はアニメにもなっていたけど……アニメだと、あの原作の独特の間合いとかが出なくて、あまりいいできじゃなかったんだよなぁ。。。
女はやはり、どちらかというと内容が現実に寄っているので、アニメにしたら地味なのか、と思いいたりました。「パンドラハーツ」とか「黒執事」みたいなファンタジーじゃないと、アニメの面白さが出にくいのかもしれないですね。
ひと昔前なら「ベルサイユのバラ」とか「エースをねらえ!」とか、女子向けアニメにも名作があったんだが……まあ、あのノリを1、2クールでやれ、といわれても無理ですよね。