腐印注意

腐印の 映画 アニメ BL 雑記。おもにネタバレありです。

「2017冬のドラマが」

終わりました。アニメよりこっちがはやかったので、先に感想です。
とりあえず「日暮旅人」、うん、予想の若干下をいかれましたが、まあ、こんなとこかな……ドラマというより特撮っぽい演出でしたので、シリアスな内容のハズなのにあまり緊迫感はない。ところどころにはいるギャグっぽいシーンは、ひたすら笑えないので本当に勘弁してくれと思いましたが、もともと、ただ松坂桃李が見たいというだけの作品でしたので、その点では満足です。
……うそです。
本当はもうちょっとなんとかなったんじゃないのか、とか思ってます。視覚以外のすべての感覚が失われている、というけっこう特異な設定があるのに、それがあんまり生かされてないよな、という。。。たまに思い出したみたいにその設定を利用するけどさー、となんかピンときませんでした。以前に見た「全盲の僕が弁護士になった理由」がけっこう良くできていて、というか、それで松坂桃李が好きになったので、もうすこしちゃんとできそうなのに……という気はしてました。ずいぶんひっぱったヤマダ手帳とかも、どんなたいした内容だったんだかイマイチよくわからないし、両親が死んだのとか、ただリッチーの暴走って……。復讐の仕方も肩すかしっちゃ肩すかし……原作がこうなのかなぁ……。勘違いとか早とちりとか思いつきとか偶然とか、多すぎるよね(笑)
そして、松坂桃李を見たくて見ている私が言うのもなんだが、あまりにも主人公をみんなで持ち上げすぎるので、こっちが恥ずかしくなってくるっていう、ジレンマです。べつに、もうちょっと普通にしていてくれても全然かっこいいから大丈夫ですよ? なんなら「エイプリルフール」程度の感じでもいいんですよ?
……いや、あれも酷かったけど_| ̄|○。
あーあー、困っちゃうよなー松坂桃李。好きだからつい「ガッチャマン」とかも見ましたよ。私、けっこうがんばってるよね。。。


そして「真昼の悪魔」です。
うーん、なんかいろんな人がいろんな思惑で動いていてよくわからない、というか、サイコパスがふたりとかややこしい!
と途中でなりましたが、まあ、なんとか着地です。このお話は、あれかな? サイコパスも悪いけど、まわりの打算で動いている人間たちだって悪いジャン? みたいな、そういうことなのかな?
後半、サエコ先生の「自分で自分の手術しまぁ〜す☆」には、「ブラックジャックか!?」とだいぶヒキましたけど。。。

本家黒男くんなんか、ちっちゃい針どころか、メスを体内に置き忘れられていたのに、そのまわりを石灰がくるんでいて、何十年も平気でした、みたいな驚愕のオチの話がありましたけど、サエコ先生はすぐに感染症起こしてましたね。怖いナ〜。
てか、途中からサエコ先生がナニを目指しているのかよくわからなくなりました。なんかもう、ヒクにヒケない的な、そんな感じなの? まわりは敵だらけ? ほとんど自爆って感じの終わり方。。。

ということで、やっぱり今期最高のドラマは「カルテット」でした。後半、クドカンの演じるだんなさんの情けない感じもよかったが、最後にもうひと捻りあったのも面白かったです。はい。「結婚したら、妻はヒミツのない普通の人になった」って、本当はすげぇーヒミツがあったのに、気がついていないだけだったの、というのも、ナイスでした。そんなものだよね。
最後まで見ると、最初の頃のマキさんのいろんな行動とか、ちゃんと腑に落ちるよな、っていう、そのへんもよくできていた。もう一度はじめから見返したくなります。恋の話ではあるんだけど、それがメインじゃないところもいい。恋愛感情より、仲間意識のほうが大事にされるところも、こう、素敵よね。歳をとると、愛情より人情なんですよ。しみるんですよ。
坂元裕二脚本は、「それでも、生きてゆく」とか「問題のあるレストラン」とか見ましたけど、こう、世間の常識ではこうでしょ、とされているところに、いやでも、そうじゃない選択もあっていいんじゃない? としずかに手をあげている感じが、いいっスよね。まともに向き合うと悲しすぎるので、ちょっとズラす感じとか、ぁあ〜〜〜わかる、となります。はい。みんなが思っているほど、世の中四角四面じゃないよね、というところが、うまく描かれてるんだよな、といつも思います。
「Woman」とかは、ちょっとストレートすぎてキツイところもあったのだが、今回は、泣きと笑いがちょうどいいバランスで、よかった。本当に楽しかった。初回からもう見ていて安心。役者さんもみんなよかったしさぁ。。。みんなすごくよかったんだが、やっぱりスズメちゃんのキャラに一番泣かされました。「なんていい子なの!」とひねくれものの私にさえ思わせる、満島ひかり力、すごいね! 神さまはあなたを見ているヨ! と伊武 雅刀じゃなくても言いたくなるってものです。いや、神さまじゃなくて、ちゃんと高橋一生が見ています(笑) 高橋一生のキャラも、惚れてまうやろ〜! って感じに萌えでした。あんなに物事をよくわかっている人って、めずらしいよね。けっこうキツいこと言うんだけど、それがあんまりイヤミにならないところもすごいんだよな。ふつう、カチンとくるけど、そのこともわかっていて、あえて投げているところがオトナなのかもしれません。なんだかんだいって一番自制心の強い人という感じ。
とにかく全10回、本当に楽しかった。「逃げるは恥だが役に立つ」につづいて、ここのところいいんじゃない? ドラマ、楽しいのあるじゃない? とすこし希望が持てました。

そのあと「最高の離婚」を再放送してくれたのもうれしい。これ見てなかったんだよね。あとは、初回を見逃している「それでも、生きてゆく」を再放送してくれたらいうことないんだが……。