腐印注意

腐印の 映画 アニメ BL 雑記。おもにネタバレありです。

「黒執事Ⅱ」

毒をくらわば、で、もう一度見返してみた。
なにしろ、Ⅰを見ないでⅡから見てしまったので、当時「???」と思うところがたくさんありつつ見流していたみたいなんですが、いまは、ある程度の流れはわかっているしな、と再度鑑賞。

いや、うん、これも、かなり強引、つーか、いささか支離滅裂な感じではありましたが、でもな、最後に至る展開は、そんなにわるくなかったかも、と思いました。悪魔のアイテムに後だしジャンケン的なものが多いので、おいおい、と思うところはあったけど、敵役のアロイスの目的がね、「愛されたい、必要とされたい」という、そこがあまりにもハッキリしているので、わかりやすかったデス。櫻井=執事と小野=執事のやりとりも笑えるし、最後に選ぶのが別の悪魔だった、というのもね、肩すかし感あってよかったな、と単純に。

悪魔ふたりが取り合いするほどの魅力がシエルにあるとは思えないんだけど、そのへんも、アロイスを追い詰めるための展開かな、と思えば、まあ……BL的にはよくあるアレだよね、という感じ。アロイス……すこし癖のある、こう、ジルベール的な典型的美少年ですが、そうね、冒頭、ささいな理由でメイドの眼球を指でえぐりだしていたのが、いくらなんでもやりすぎだろ、と違和感を感じさせるくらいで、あとはまあ、基本、弱いしね(笑) 自分も刺されたり、殺されたりしているので、やったことの報いは受けている感じがします。
死んだら急にいいひとに、というのも、ちょっと単純すぎる気がしなくもないが、さらわれたりするまえは、多少やんちゃでも年下の者に対する思いやりとかも持っていたので、まあ、悪魔の力を手に入れてしまったがための歪みかな、っていう? さっくり終わっているのでボロがでるほどでもなかったってだけかもしれないですが、ある種ハッピーエンドのオチもわるくなかったです。シエルの方のオチも、まあ、妥当かなと思います。
「Book of Circus」見てしまった後だと、夢を見すぎている気がしなくもないけど、そのぶん、ほっとする……使用人も、普通の人たちで終わっているしね。耽美な感じっすよね、と素直に思いました。

なんかね、黒執事見ていると、どうしても思い出してしまうのが「やさしい悪魔」なんですが。川口まどかのマンガなんですけど、ひととき夢中になって、これも、基本、悪魔と人間のかかわりの話なんですけど、よかったなー……。悪魔の世界が、チープなんだけど独特の世界観でね、西洋というよりは東洋的な地獄っぽい感じ? 非道な悪魔たちのなかで、ふたごの“やさしい悪魔”たちが、もう、本当に「やさすぅいーーー!」と涙なくして見れない感じが。その兄弟愛が。どうせやるならこれアニメにしてくれたら絶対みるのにな、と時々思うんだけど、秋田書店だしなぁ(笑) いまさら無理だよね_| ̄|○。
文庫で出直してくれたら揃えてもう一度読みたい作品。