腐印注意

腐印の 映画 アニメ BL 雑記。おもにネタバレありです。

「さかさまのパテマ」

吉浦康裕作品。

イヴの時間」が大好きなので、期待にワクワクして見てみたんだが……う、うーーーん……。
全体に、残念な感じでした。。。
さかさまの女の子が落ちてくるっていう、その、つかみが全てっていうか(笑) いや、アイデアは面白い気もするんですけど、それが、細部まで生かされていないというか。。。
一応、少年と少女がであって冒険があって、という王道の物語だと思うんだけど、なんか、それだけ? 敵役の男とかが、すーごい古臭い感じの悪役キャラでさぁ……なんだろうなぁ、「ラピュタ」をダメにしちゃったみたいな話、つーか(笑) おはなしの流れとはべつにさ、こう、結局、ナニが言いたかったんだ? となりました、最後に。誰に感情移入してみたらいいの、っていう。
ところどころ、ヘンに大作感だしてくるのもねーなんか。劇場版、というのを意識してしまったのかもしれないが、急に音楽がドーンと盛り上がったりして、違和感あった……。
重力が反転している、という珍妙設定を生かすなら、もっとこう、「アリエッティ」くらい執拗に細部を描きこむ必要があったんじゃないのかな……いったらなんだが、人間がさ、ぶらさがるって、けっこう、大変なことだと思うので、そのへんの身体感覚みたいなやつ、見ている方が納得できるように演出してほしいっていうか。。。いや、アニメだとけっこうやっちゃいがちなことなんだけど、でも、この作品は重力が重要な話の要素なんだろうから、そこ、適当じゃダメじゃん、と思いました。かえって、実写とかのほうが、そのおもしろさは活きたかもしれないが……でもさ、それが描きたいだけじゃ、やっぱダメじゃん、とは。

少年の世界の側の管理社会っぽい感じとかもさ、なんでそういう風になってんのか、もうちょっと描いてくれよ。学校以外の世界はどうなってんの? オトナは普段ナニしてんの? 人口はどれくらいの規模で? 選挙はあるの? 商店街とか存在してる? ふくろにはいったパンらしきもの出てきたが、お金ってあるの?
ちいさいなりにも社会を作っているんだろうに、半径2キロくらいの範囲のことしかわからないあの感じ、見ていてほんと???でしたよ。
いくらなんでも、説明、足りなさすぎだよね。

なので、最後までみても特別、よかったね、という感じもしなく、大体、あのふたつの世界ってどういう形で組み合わさってんの、っていう、それさえよくわからんかった。。。
あのふたりのあいだに子供できたら、その子はどっちになんの? 無重力か?(笑)

いやー、もうちょっと練りなおしてほしかったっス。

でもさ、まだわからんから!
もうちょっと追いかけるつもりでいるから、吉浦さん、次作に期待してマス。