腐印注意

腐印の 映画 アニメ BL 雑記。おもにネタバレありです。

「黒執事 Book of Circus」

いや、まだ途中なんですけど、黒執事つながりで。
アニメ、「黒執事」を途中まで、「黒執事Ⅱ」を全部、一応見ている私です。で、原作は読んでいないっていう(笑) いや、一度読もうとしたことあるんですが、なんか、ダメだったんだよな……。

聞くところによりますと、Ⅰの後半とⅡはアニメオリジナルみたいなんですよね。で、Book of Circusが、はじめてほぼ原作通りであると。
でその、はじめて原作通りの話であるBook of Circusが残すところあと一話となったところで、「……。」となった私です。いや、もう、なんつかこれが、後味の悪い話でさぁ……(って、まだ終わってないですけど)。
たしかに、「黒執事」自体が、若干グロいというか、こう、多少血みどろなのはべつに、ホラー好きなのでいいんですが、そういうことよりも、なんつの、バランス悪い……はじめ、わりとギャグなテイストで話がはじまるのに、途中から変にバイオレンスしはじめ、最後は虐殺って感じなんですが。それも、悪役がさ! わりと問答無用の殺されっぷりです。いや、問答は、ある。その問答が、目も当てられなく悲惨。腹を見せて降参の意をしめしている相手をこれでもかといたぶるあのやり方、とても主人公のなせる技とは思えん。。。見るからには、一応さ、主人公の側の視点で、見るじゃん? それを、ああいう展開にされると、いやいやいや、私は一票を投じてませんよ? これに賛成してませんから! と虚空に向かって主張したくなる。

事件を解決する、というのは建前で、結局さ、主人公のシエルは、悪魔の力を使って好き放題に権力を行使しているようにしかみえないんですが……オレの気に障ったら殲滅! って、すげぇな。それができるなら、ちんたら事件解決とかしてないで、もっとてっとりばやく復讐できないもんかな。女王に使われるのでなく、使う側になれるんじゃないの? ルール無用なら、と思いました。
いやね、一応、この話って、ひどい目に遭った主人公が、自分自身は無力なんだけれども、悪魔と契約することによって力を手に入れて、復讐を果たす、という話なのかと思っていたので、その力は、自分より強大なもの相手に奮われるという、最低限のルールみたいなのは根底にあるのかなぁ、と思っていたからさ。。。いや、いままでのアニメは、そうだったような気がしているんだけど……。
とにかく今回、シエルの側が強すぎるの。ギャグとしてなら面白いけど、シリアスでやられると、ツマラナイの。敵のサーカス団、弱すぎる。せっかくマモ☆が演じていて、いや、やっぱりマモ☆は上手いんだが、そのせいでよけいに憐れみを誘うっつーかな。。。屋敷の使用人もさ、どうかと思ったよね。ほんとに冗談みたいに使えない人たちだと思っていたけど、全体のお話が陰惨なので、合間に天然な人たちの感覚をいれてバランスをとっているのかと思っていたら、たんに仕置人だった……。ああいう姿を見せられちゃうと、この先、吉本新喜劇みたいなボケをかまされてもヒクなぁ……。

途中、サーカス団に潜入のあたりまでは、たのしいところもあったので、残念です。

そういや今回、シエルの父親もでてきたんだが、このひともけっこうな感じにアレでした。なにが貴族だ、身分制度とかクソだな、と真面目に腹が立ったデス。

まあ、もともと私はあまりシエルは好きでなくて、どちらかというと興味があるのは悪魔の描かれ方ですから、執事が面白ければそれでよかったんですけど……声優さんはすごくがんばっているので、そのへんも、魅力のひとつではありましたケドね。