腐印注意

腐印の 映画 アニメ BL 雑記。おもにネタバレありです。

「2014秋のドラマ」

 邦ドラマ、あまりみなかった私なんですが、最近、おもしろいのもあります。今期はなんといってもクドカンのドラマ「ごめんね青春!」が一番の期待だったんですが、はい、期待にたがわず面白いです。満島ひかり、いいよね。すごい、女子高っぽい感じが出ていると思いました。

 で、もひとつわりと期待していたのが「Nのために」。「夜行観覧車」がなかなか面白かったので、これもどうかなぁ、と録画して二話、つづけてみてみたんですが……うん……。
いや、まだわかりませんよ? このあとどう展開するかわかりませんし、それからね、すくなくとも、役者さんはみんなすごくイイ、ハマっていると思うので、見て損するドラマとは思わないんだが、ただ、なぁ……あの、すごく「白夜行」っぽいな、っていう? 原作を読んでいないので、テレビのスタッフがそれをねらったのかどうなのか、よくわかりませんが、私のなかでは、それをされるとテンション下がるな、というのはありました。ハンパに真似されると、悪目立ちする。。。「白夜行」はさ、表面上、いいひとわるいひとはいても、みんなそれぞれそれなりの理由があって、悲しいけどこういう結末になってしまいました、という感じなんだが、なんかさ、「Nのために」の悪役(いまのところお父さんとその愛人とお母さん)は、ずいぶん極端にデフォルメされた悪役キャラだなぁと。姉弟をとりまく保護者的な立場の3人が全員、あれだけ頭オカシイって、、、もはやギャグ? あれだけのできごとが起こるからには、それは突然ではなくてさ、絶対に普段から予兆があったでしょ、と思うし、大体、島みたいな隔離された土地に昔から根付いている人たちなら、まわりに親戚ぐらいいるべーよ、なぜに愛人に土下座してまで食べ物を恵んでもらわないと餓死するのさ……とか。会社を経営しているような家で、弁護士のひとりも知らないのか? お母さんは訴訟を起こしなさいよ、自分の子供が成人するまでのお金くらい手にできるでしょう、と……かなりの窮状におちいっているのに、誰にも相談しないし、誰も訪ねてこないって、どれだけ孤立して生きているんだこの一家、とそのことにも疑問。。。
こどもはね、なかなかまわりに助けを求められないって、まあ、わかる気もするんだけど、でもさ、もう高校生じゃん。できることをやらないで「私は家族のせいで不幸になったけど、かしこくズルくたちまわって、人を蹴落としてでも自分は幸せになります!」と海に向かってさわやかに宣言されても、いやぁ、共感できません。社会の仕組みやどうしようもない貧困の連鎖で窮状におちいっているわけじゃないもんね。もっとできることあるだろうに、それをせず、溜めている怒りを張本人である父親に向けないでまわりに連鎖させていくんじゃ、どうしようもない……と、イヤな気分になりました。
父親からの虐待、愛人からの虐め、母親は精神を病んでいて、学校では孤立、弟のために自分は逃げ出すこともできなくて、心の支えはボーイフレンドだけって、なんか、一昔前に時代がもどっちゃったの? というか、韓国ドラマのテンプレみたいだよなぁと。
ここまでの感じだと、あまりにも後味がわるいので、そうですね、しばらく録りためて、ある程度話にめどがついたころに一度に見ようかなぁとは。「家族狩り」みたいなオチにならないことを祈る。。。

まあ、ね、でも、「すべてがFになる」よりはよくできているんじゃないかな。あれはね、まだ1話しかみていないんですが、ほんと期待できない感じです。つか、はじまってすぐに「すべてがFになる」じゃなくなりました。「冷たい密室と博士たち」になりました。私は特別森博嗣が好きなわけではないんだが、でも、ミステリ嫌いの私でさえ一度は読むくらい「S&Мシリーズ」はおもしろかったし、というか、私にとってあのシリーズのおもしろいところは謎解き以外のところにあったので、そういう意味でもドラマ化にはあまり期待していなかったんだけど……そうだなぁ、映像化するなら、森博嗣はマンガとかアニメのほうがいいんじゃないのかなぁ、とは。出てくる人たちがさ、ちょっと人間じゃないみたいな人たちばっかりだもの。殺人とかあつかっていても、全然生々しさがないんだよね。ある意味、東野圭吾とかとは対極な感じです。なので、生身の役者さんが演じるとより味わいが深くなる気がする東野圭吾とは、ちょっとちがうよな、っていう……まあ、今回のドラマが特別ひどいだけかもしれないので、決めつけるのもアレかもしれないですが。
そうね、「UN-GO」みたいなアニメにしてくれたら、もうすこしおもしろかったかも。。。
まあ、武井咲(またかヨ)と綾野剛(本人はいい役者さんだと思うけど、犀川はナイよね)が演じると知った時点であまり期待していなかったので、そんなに腹も立ちませんが(笑)

あとは、ゾンビ好きとしては一応ハズせない「玉川区役所 OF THE DEAD」とかは、フツーに楽しく毎週拝見。林遣都とはいいね、かわいいね。

そして!
今期ナンバー1おもしろいドラマったら、「新解釈 日本史」ですよ! 脚本 福田雄一ムロツヨシが毎週いろんな偉人を演じるんですが、いや、もう、ほんと爆笑です。完全に私のツボにハマりました。毎週おなか抱えて涙を流しています。「アオイホノオ」もよかったけどこれもイイよ! みんなみてよ! 「LIFE!」が中断したあとの心の癒しです。私の初ムロツヨシは「勇者ヨシヒコ」ですが、あんときから光ってたよなぁ、ほんと、素晴らしい役者さんがまたひとりテレビで活躍するようになって、うれしい限りです。

え、とりあえず、そんな感じです。
アニメのほうもそろそろメドがついてきたんだが、それについてはまた。