「2015秋のドラマ」
はけっこうおもしろくてですね、「無痛」「遺産争続」「サイレーン」とふつうに追いかけています。
「無痛」は、伊藤英明見たさみたいなところもあるんですが……もう、「悪の教室」のイメージをひきずりすぎていて、「コイツ、絶対裏で悪いことしているよ」とさわやかな笑顔を見るたびに思う。。。存在感というか、迫力がハンパないんだよなぁ……鍛えているからスーツがびっくりするほど似合ってしまって、もはや欧米人みたいです。
西島さんは、私、昔ちょい役をやっていたころのほうが神秘的で好きだったんだが、最近はあまりにも露出が多すぎて、うーん、テンション下がります。。。なんかこう……あんまり上手とは思えない……と敬遠気味なんですが、「無痛」は、まあ最後まで追いかけてみます。
「遺産争続」は、最初、見る気なかったんだが、流し見していたら面白くなってきてしまって、いまや、毎週楽しみなドラマ。いい役者さんがけっこう出ているんですけど、なんつっても岸部一徳(笑) いいひとなんだか悪いひとなんだかわからない、あの微妙なたたずまいがいい。。。伊東四朗とならんだら、完全に悪代官と越後屋ですよ(笑) いいな〜(笑) いい絵面だなぁ〜(笑) 私、野田秀樹の「キル」を見てから渡辺いっけいも好きなので、ああ、楽しい……おじさん達の黒いやりとりが楽しすぎる。女性陣のあまりにもちゃっかりした感じにはちょっと辟易しますが、まあでも、軽いノリにしないと「犬神家の一族」みたいになってしまっても重すぎるしな。。。
いや、財産あらそいとかパワーゲームに興味があるわけではないんです。そういうものを越えた、もうちょっと深いところを見せてくれるんじゃないかという期待で、見続けているんですが……向井理はなかなかいいですよね。一見さわやかそうに見えるのに、ひと癖ありそうな役とか、すごいハマッてる。なので、いいひとの時より、わるいひとの時の方が断然萌え〜でした。第8回が最高に(笑)
そして「サイレーン」はですね……松坂桃李だったので、チェックしてみました。「全盲の僕が弁護士になった理由」が思ったよりよくて、そんな感じかな、と期待して見てみたら、サイコパスの話だった……。
うーーーん、サイコパス……。
カラがさあ、ちょっとキレイすぎてノイズなんだよなぁ、美しさと迫力ってまた、べつの問題なんだよなぁ、と思いつつ、これもまあまあ、楽しんでます。こういう邦ドラマものによくある「バカな勘違い」とかする人が少なくて、わりとさくさく展開するのはいいです。ただな、あまり恋愛とかからめてほしくないんだよな、とはちょっと思った。。。特に後半は、やっぱちょっとマンガじみてきたよね(って原作マンガらしいですけど)。
何人も殺しているサイコパスを相手にして、危機感がなさすぎるだろ主人公、と、つい欧米の刑事ドラマと比べてしまいます。本当は単独であたるべきじゃないしさ……素人とか巻きこんだら絶対ダメでしょ、とか。まあ、「蜘蛛女」や「黒い家」ほどの恐怖を味あわせてくれるとは思っていないので(笑) このまま、うまくまとまってくれればいいか、という感じ。
そうそう、何気に「おかしの家」とかも見てます。「船を編む」の石井監督なんで一応チェックしていたんだが、２話がよかった……「億の金より、はねられた友達の心配をした俺は、ダメな人間なのか」
とオダギリ・ジョーが勝池涼に殺し文句を(笑)
ウケていたら、そのあとの勝池涼のムズムズした感じとか、IT社長藤原竜也の登場の仕方とか、香水に酔うオダギリとか絶妙だった(笑)
なんだよもーおもしろいジャン、最後まで見るジャン、とうきうきしました。正直、下町物語なら「ド根性ガエル」よりこっちのほうが面白いと思うんだが、かといって、一時間でやられたらキツイかもしれない……深夜であの尺だから、聞きようによっては恥ずかしいセリフにも耐えられるのかもしれません。
自分病んでいるので、IT藤原がはじめにあまりにもやさしいこというから、なにか裏があるんじゃないかとドキドキしちゃったけど、本当に、ただ、イイ奴だった。。。ホッとした。
深く考えもせず“みんな善人”みたいな話を書かれるとイラッとするけど、かといって「悪の法則」みたいなせちがらい話ばかりでもウツウツとしてくるので、たまにこういう話で魂を洗われるのもいいよね。
と思っていたら、7話がけっこう悲しい話でマイッタ……そろそろこんな感じの話でシメてくるような気はしていたがそれにしても……悲しいわ〜。
あとは……夏からこつこつ追いかけている「HAVEN」がじわぁ〜っとおもしろくなってきてたのに13話で終わっちゃうとほほ。
スティーブン・キングなので、おなじみの、“閉鎖された共同体内で起こる不可思議な事件もの”ですが、毎回オチがつくのでさくっと見られるのもうれしい。「HEROSE」が村を作ってふつーに生活してるとこうなるよ！ っていう、「大草原の小さな家」に超常現象がプラスされたみたいな内容なんで、まあ、地味といえば地味ですが、主要キャラクターに馴染みができてくると、ちいさな箱庭的世界が楽しくなります。
まあ「ブレーキング・バッド」みたいな刺激的なドラマばかりでも血圧あがるしな(笑)
ということで、今期はアニメもドラマも面白いものが多くてうれしい限り。夏の惨敗がウソのようです。ありがとう。
