腐印注意

腐印の 映画 アニメ BL 雑記。おもにネタバレありです。

「シン・ゴジラ」

巷で話題になっていたので、見に行ってきました。
や、や、おもしろかったですよ。私的満足度120パーですよ。なんつっても、ゴジラがさ! 気持ち悪いわ、怖いわ、強いわ、カッコイーわ、だけどあのゴジラらしさも失ってないよね、という、素晴らしいバランスで、もう、満足。満足でしたよ。作る人が作れば、こんなにも「ゴジラ」がおもしろくなっちゃうんだ、ともう、アレね、やっぱ才能ってすごいね。そして、愛ね。ゴジラに対する愛を感じましたよ。
そして、政府に対しては愛を感じませんでしたよ(笑)
いや、私は、もう、あまりにも日本あるある、組織あるあるが過ぎて、ずっと笑いが止められなかったんですが、なんつの、日本の人に見てほしいと同時に、海外の人にも見てほしいですよ、この日本の特色を。
会議での空転具合とか、あれ、ギャグに見えるけどギャグじゃないよな、ああいうリアル、存在してるよな、というのが肌身にしみる今日この頃。もともと、日本人に会議とか向いてないんだよ。本当に物事を決めているのは特定のメンバーでの密室と、そして根回し。リーダーなんていない。いないっつーか、必要ない(笑) あるのは立場と役割。個は存在しない。すべての人に互換性がある、という、でも、それが強みになることもあるので、どっちがいいという話でもないんだよなー、といろいろ考えさせられました。
こう、建前として、欧米的な、民主主義とか真似はしているんだけどさ、それって結局表面の皮一枚のことで、なにかが起こるとその下から、日本的な性質みたいのが、ぞろぞろーっと出てきちゃうんだよねー、っていう、それがよくわかるなーと。
ああいう大変なできごとが起こったら、米的な映画とかだと、もっと個人が対立したり、パワーゲームが展開したり、喧々囂々あるのに、日本はさ、でだしぼんやりして、でも一度風向きが作られると、もう、みんながそれに向かってただ粛々とすすんでいくっていう、個じゃなく集団で対峙するあの感じがねー。
ゴジラに対する攻撃の仕方に、もうそれが表れているっていう(笑) いや、日本の場合は攻撃でもないんだよな。崇り神に、ただただ鎮まってくれという、祈りにも似た気持ち(笑) なので、最後のオチに納得しました。白黒ハッキリつけるのは、日本にはなじまない。とりあえず、先送り(笑) 凍結(笑) 根本的な解決にはなっていないんだけど、いつか時間が解決してくれる、いや、解決しなくても、オレが生きている間、そのままであってくれればそれでいい、未来のことは、未来に考えてください(笑)

まあ、それとは別に、心情としても、ゴジラは倒したりして欲しくない、あんなにコワ気持ち悪いゴジラにでさえ、若干の愛着が! これが刷り込みなの! でもやっぱゴジラ死んだら泣いちゃう!
……と思うのは、オトナのおともだちだけですよね。

今回のゴジラは、こどもには見せない方がいいんじゃないか、なー……、きっと軽くトラウマになるよね。もっとかわいいゴジラからはいってください。なんならガメラかミニラから☆

2が作られるかどうかわからないですが、作られたら絶対見に行く! となった夏でした。庵野さんはもう、実写でいいのかもしれない……(アニメ好きとしては悲しいですが_| ̄|○。)。